告げぬ想い
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そして、リボーンさんは視力を失いました。
オレの背を押した時に刺客の攻撃を食らい。両目を負傷して。
眼球の損傷が激しい…と診断され、目玉そのものを取り除き。今は義眼が入れられているらしい。
リボーンさんは検査のため、あれから数日経った今も病室の中にいる。
オレは未だリボーンさんに会いに行けてない。
リボーンさんに会わせる顔がない。
リボーンさんに会って…「何をしに来た」と冷たく言われるのが怖い。
…リボーンさんは何でオレなんかを助けたのだろう。
自分の目と嫌いな同僚なら、誰だって自分の目を選ぶだろうに。
オレは戦場で貴方の隣に立って。貴方の役に立ちたかったのに。
まさか逆に負担になってしまうだなんて。
オレの目が潰れればよかったのに。
あの時リボーンさんに助けられなかったら、もしかしたらオレは死んでいたのかも知れないけれど。
それでも、よかったのに。
オレなんか、死んでしまえばよかったのに。
そう思っていたことをうっかりシャマルに聞かれてしまい、大層怒られた。
つーか、ぶん殴られた。
馬鹿なこと言ってんじゃねぇ、と。
そんなことをしたら全てが無意味になるだろうが、と。
お前はリボーンの行動すら無駄にするつもりなのかと。
…。
そっか。
そうだな。
オレの命はリボーンさんに救ってもらったのだから。
オレの命はリボーさんに返さないと。
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