告げぬ想い
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リボーンさんが盲目になってから、10代目はリボーンさんに前のように多く任務を与えないようになりました。
…リボーンさんはとても不満そうでしたけど。
この程度、全然大丈夫なんだぞ。なんて言ってましたけど。
でも10代目は駄目だと言って、頑として譲らなくて。
だからオレが、リボーンさんの仕事を志願しました。
リボーンさんの目になることは断られてしまったけど。
ならばせめて、仕事ぐらいはと。
それぐらいは、役に立ちたいと。
少しでもリボーンさんの負担が減るように。
少しずつ強くなりながら。
仮にもリボーンさんの仕事をこなすのだから、弱くては勤まらなく。
やはりというか、ヒットマンであるリボーンさんの仕事は暗殺が主で。
だからオレも、そのための技術に磨きをかけて。
特に、気配を消すことにかけてはかなり上手くなりました。
時にはリボーンさんにすら気付かれず擦れ違ったこともあるぐらいですから。
目が見えなくなって、その分気配を察知する能力が上がったリボーンさんにすら、です。
何だお前いたのかと、少し驚いた口調で言われて。リボーンさんと並べた気がして。…少し嬉しかったり。
そんなある日のことでした。
いつぞやの再来が訪れたのは。
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