余計なお世話
4ページ/全7ページ


「ま、て……行くな、戻って来い獄寺!!!」

「は、はい!どうしましたかリボーンさん!?」


は!?


気が付けば眼前に獄寺(とマーモン)がいた。

どうやら先ほどの脳内妄想に口を出して叫んでいたみたいだ。まるで危ない奴じゃないかオレは。

じゃなくて。とにかく今は目の前の獄寺だ。


「ご…獄寺」

「………?」


何故だかオレの喉はからからで。言葉を出すのがやけに難しく感じられた。


「オレは…こういうことはあまり口にしないから誤解されやすいんだが……でもオレはお前のことちゃんと……あ、愛してるんだからな…!」

「―――リボーンさん………」


獄寺の頬が仄かに赤く染まった。たぶんオレの顔も真っ赤だ。そんな顔を獄寺に見られたくなくて、オレは帽子を目深く被り直した。


「ありがとうございます!オレもリボーンさんのこと大好きです!!」


獄寺は感極まったのか、マーモンを横に置いてオレを抱きしめてきた。


「……………何この置いてきぼり感」


うるせぇ黙れ。