夢色恋物語
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「ここが…新しいお家ですか!?」

「ああ」

「わぁ…!」


ハヤトはぱたぱたと廊下を走って、お部屋中を回ります。見知らぬ場所に少し興奮気味なハヤトなのでした。


「ハヤト、適当に荷を置いたら出掛けるぞ」

「え?どこに行くんですか?」


ハヤトはパパの声に素早くリュックサックをその場に置いて、パパの下へと駆け寄りました。


「隣人に挨拶回りをするんだ。これから世話になるだろうしな」

「隣人…お隣さんですね!!」

「そうだ。相手先では失礼のないようにな」

「はい!」


元気よく返事をしたハヤトをパパは撫でて、そして手を繋いでお隣さんへと歩いていきました。

パパがお隣さんのインターホンを押して。…少しするとぱたぱたと足音が聞こえてきて。

ガチャっと、目の前でドアが開きました。

そこにいたのは―――…