夢とハヤトたん
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「いや…リボーンさん、リボーンさん!!!」


ハヤトは自分の叫び声で目が覚めた。


「………!?」


息が荒い。身体は汗だくで、気持ちのいい朝ではなかった。


「今の…は……?」


ハヤトは混乱した。今自分は、リボーンの病室にいて、リボーンの手を握って、ずっとリボーンの名を呼んでいたはずだ。リボーンが眠ってしまわないように……死んでしまわないように、呼んでいて。

その時の様子を思い出し、ハヤトの目蓋から涙がこぼれた。泣きながら眠っていたらしく、既に目は腫れていた。


目覚めたハヤトは、ひとりだった。

だからこそ分からなかった。

先ほど見たのが、夢なのか現実なのか。


「…えぐ……」


また、涙がこぼれる。

怖かった。

先ほどの夢が。

そして、真実を確かめることも怖かった。

もしも本当だったら。


「…う、ふっ……」


嗚咽が漏れる。


「リボーン、さん、」


だいすきな人の名を、呟く。


「リボーンさん…リボーンさん、リボーンさんリボーンさんリボーンさん!!!」


ハヤトはリボーンを呼ぶ。

泣きながら。


…そういえば、いつだったか昔。似たようなことがあった。


まだ自分が幼かった頃。

大きな地震に巻き込まれ、閉じ込められた。

あの時も自分は、こうして泣いていた。

ひとりが嫌で、真っ暗なのが怖くて泣いていた。


そこから出してくれた人がいた。

暗闇に光を差してくれた人がいた。

声を掛けてくれた人がいた。


あの人が、助けに来てくれた。