夢とハヤトたん
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「きゅー!」


ハヤトは今日も笑顔だった。

何故かと言うと、家族が増えたのだ。

長男くんが、彼女を紹介したのだ。


「初めましてお母義様―――沢田奈々と申します」


奈々ちゃんは実は長男くんとは小学生時代からの付き合いで、長男くんは大学生時代に奈々ちゃんに告白、現在は結婚を考えているらしい。


「………って、沢田?」

「社長と同じ苗字ですね!!」

「そうだな。…まぁ、沢田なんて苗字そこらにいくらでも―――」


と、楽観的希望を持とうとしたリボーンの懐から何かが振動した。…携帯電話の着信だった。相手は我等がツナ社長からだった。


「………なんだ?」

『オレの娘どうよ!!』

「………色々言いたいことがあるんだが、とりあえず一言だけ言ってやろう。ツナ。盗聴は犯罪行為だ」

『それぐらい知ってるよ?それが?誰かに盗聴被害にでも遭った?』

「今まさにお前にな」

『失礼なー。奈々が今日リボーンのところに挨拶しに行くって言うじゃん?そろそろかと思って電話しただけだって』

「………」

『リボーンの子とオレの奈々が結婚したらオレたち家族になるね!!いっちょよろしく!!』


リボーンは思わず頭を抱えた。


「………つかお前…結婚してたのか?」

『いいや、独身だよ。奈々は養子。…でも超可愛いようちの奈々は。気立てもいいし料理も上手だし…正直、リボーンの子には勿体無いかな』

「うっせぇぞ…」


そんなこんなで、リボーンにやや辛労を覚えさせつつも長男くんと奈々ちゃんは結婚した。

可愛い娘が増え、更には昔から何かとお世話になったツナとも家族となり、ハヤトは今日も笑顔だった。


「きゅー!ボンゴレプロダクションの方々がどんどん家族になってゆきます!!ボンゴレファミリーですね!!」


素敵です!!とハヤトは今日も笑ってる。