夢とハヤトたん
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「きゅー…シャマルおじさま遅いですねー」

「そうだな」

「もしかしたら迷子になっているのかも知れません!!ハヤト、迎えに行きます!!」

「…二次災害が起こるから止めてくれ…」

「きゅ?」


ピンポーン


「ん?来たか?」

「きゅー!!シャマルおじさま!!」


とてとてと玄関まで駆けるハヤト。

それまでの間に実に三回ほど転びかけるが、近くにリボーンがいてくれたため怪我などはしなかった。

ともあれ、無事に(普通来客を迎えに行く際に無事になどと言う表記は使わないが)玄関まで辿り着くことの出来たハヤト。

この向こうに久し振りのシャマルおじさまが―――そんな思いを胸に、ハヤトは満面の笑みで扉を開け放った。


「―――ハヤト!!」


そして現れたのは、予想の通りにシャマルだった。


「シャマルおじさま!!」


ハヤトが歓喜の声を上げる。

だが…


「お前の娘をオレにくれ!!!」


という、次に放たれたシャマルの言葉には流石のハヤトも、


「………きゅ?」


と、それ以上の言葉は出なかった。