夢とハヤトたん
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「………で、一体どういうことなんだ?」


ハヤト同様、一時言葉を失っていたリボーンだったが何とか持ち直しシャマルにそう聞いた。

対してシャマルは、


「惚れた」


と、一言だけで簡潔に言い表した。


「……………」


流石のリボーンもどうしたものかと頭を抱えてしまった。


「ここに来る途中、道に迷ってな…そこでたまたま擦れ違った彼女に声を掛けたんだが………正直、雷が直撃したのかと思うぐらいの衝撃が走った。一目惚れって奴だ」

「……………」


ハヤトに会いに来る…たったそれだけの来日のつもりがまさかの運命の人との出会い、更にはそれから数十分としないうちに両親に挨拶………流石は大物大俳優。やることなすことが常識外れであった。


「…あいつの気持ちはどうなんだ?」

「これから落とすところさ」


シャマルは父親を目の前にとんでもないことを平然と言い放った。


「…少なくとも、そういうことはお互いの気持ちが通じてからの話だろう。見たところあいつの気持ちはお前には向いてない。そんな状態で、誰がやれるか」

「手厳しいね」

「可愛い娘だからな」


そんな風にシャマルとリボーンが話している最中。

噂の長女ちゃんはハヤトと話をしていた。