雲雀恭弥の憂鬱
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「いただきましょう」
「いただきます」
そんなわけで、朝はどうしても止むを得ない場合を除きみんなで食べている。
この家庭に出てくる料理は主に和食だ。家政夫の好みで。
一番先に食べ終わるのはリボーン。しかしハヤトも一緒に出るのでハヤトが食べ終わるまでの時間は新聞を見て過ごす。
…いや、過ごしていたが正しいか。今では家庭内でリボーンが暇な時間を過ごしていると知れば次女ちゃんがパパのお膝の上にやってくる。
「パパー!」
「なんだ。もうご飯は食べたのか?」
「食べた!パパと遊びたいから!!」
「そうか」
よしよしと膝の上で頭を撫でられる次女ちゃん。えへへーと笑っている。
「…こら!パパに迷惑掛けちゃ駄目でしょ!」
パパに撫でられ浮かれる次女ちゃんの所にやってきたのは長女ちゃん。彼女もパパに構ってほしいみたいです。
「ううー、姉貴が虐める…そんなにすぐ怒鳴る怒りんぼはパパに嫌われるぞ!!」
「き、嫌わないもん!パパはそれぐらいで怒らないもん!」
娘二人に取り合いされるリボーン。パパは今日も大人気だった。
「は…はぅう…あの、ママも…」
ハヤトもその輪に入りたそうにしていた。しかしハヤトはまだご飯を食べている。
「い、今すぐに食べますから暫しお待ちを!!」
「ああ。お前が食べ終わったらすぐに出るがな」
「はぅ!?」
ハヤトはショックを受けていた。ああ、ハヤトもリボーンさんになでなでしてほしいのに!!
しょんぼりしたハヤトをリボーンは撫でてあげていた。
ちなみに長男くんはそんな光景をいつものこととして認識しており、
「雲雀。ご飯おかわり」
「はいはい」
普通に受け流していた。
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