雲雀恭弥の憂鬱
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まず最初に迎えに行くのは次女ちゃん。彼女を車に乗せて家に戻る…かと思いきや雲雀は次女ちゃんをボンゴレプロダクションに連れて行く。
家に帰ったあと雲雀はまた出てしまうのでその間次女ちゃんはひとりになってしまう。
ひとりだと淋しくて泣いちゃう次女ちゃんは姉兄が戻ってくるまで社長の所で時間を潰すのだった。委託所扱いだった。
そして雲雀はそれから長女ちゃんと長男くんを迎える時間になるまでまた町に出て今度はタイムバーゲンの渦に飛び込む。
そうしてゲットした戦利品に満足しながら雲雀は子供たちとお家に帰るのだった。
リボーン邸に戻ると雲雀は子供たちの相手をしながら夕飯の下拵えを始めて。
子供たちの分と、帰りの遅い子供たちの両親の分。量もそれなりになる。
子供たちは本当は両親たちと一緒に晩ご飯を食べたいらしいのだがあの二人は帰りがかなり不規則で。
稀にだが急遽泊り込みになることもあるので晩ご飯は子供たちと雲雀で食べる。
食事のあと暫くしてハヤトから連絡があり迎えに車を出して、そのあとリボーンが帰ってきてそうして雲雀の一日は終わる。
もう育児休暇の枠とかを超えているとしか思えないが、それでもこれが彼の日常なのであった。
たとえ長女ちゃんが高校生になり長男くんが中学になりそして次女ちゃんが小学生生活を満喫しているほどの年月が経っていようとも育児休暇中なのであった。
そういえば次女ちゃんはぎりぎりまだだが長女ちゃんと長男くんはついにママの身長を超えてママは妹に見られるようになった。
ママは「ハヤトは妹ではなくママなんですよ!?」と頑張って訂正していたが、分かっていてもそう見えてしまうのだ。
流石はハヤト。外見年齢14歳は伊達ではなかった。
まぁ外見年齢もだが天然属性とどじっ子属性すらも身に付けているハヤトは更に幼く見えてしまうのだ。
あと何故かハヤトは事故に巻き込まれやすい。トラブル体質とでもいうのだろうか。
特に道路の道を歩くのなんて考えただけでも恐ろしい。ハヤトは知っての通りよく転ぶのだがそのとき丁度車も通りかかる。
いつも旦那様であるリボーンやあるいは家政夫扱いな雲雀や移動中の社長とかライバル会社の骸などに日々助けられているハヤトだった。
…ちなみにこの間、ハヤトは長男くんと一緒にお買い物へと町に出掛けたが帰ってきたときハヤトは何故か長男くんにおんぶされていた。
………少し長男くんが目を放した隙に転び、更に運悪くそのとき車が通りかかりぶつかったという。
長男くんはこの日親父に殺されるんじゃないかと正直どきどきはらはらしてたそうです。
でもハヤトが嬉しそうだったから何とかお流れになりました。
ハヤト曰く、
「あの頃はハヤトが抱っこしてたのに…今日はハヤトが抱っこされちゃったんですよ!はぅー…時の流れって偉大ですー…」
とのことで。
まぁいつものこととはいえ転んだハヤトにも非はあるし、何よりもぶつかってそのまま逃げた車が一番悪いということで話は終わった。
その車と車の持ち主がどうなったのかは秘密。
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