ある日の平和な事件
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翌日。
獄寺の前には、猫耳を加え猫の尻尾まで生えたリボーンがいた。
「……………」
絶句する獄寺の前、リボーンは静かに言う。
「…笑いたくば、笑え」
「い、いえ…」
むしろ笑えません。というか笑ったら絶対殺されます。と獄寺は思った。これぐらい耳など見なくとも分かる。
「進展は…なかったようですね」
「むしろ悪化したな」
「…このままいくと一週間もしないうちに本物の猫になってしまうのでは……」
「ぞっとしねえな…」
その言葉に多少の力のなさを感じるのは気のせいではないだろう。耳も尻尾もしょぼんとしている。
それを見て取った獄寺は思わず声を出していた。
「ご、ご安心下さいリボーンさん!!」
「?」
「もしリボーンさんが心身共に猫になってしまってもオレが飼い……いえ、そんなオレがリボーンさんを飼うなんて畏れ多い、むしろオレを飼って下さい!!」
「お前落ち着け」
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はっすいません。取り乱しました。
ったく…
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