最終兵器次女ちゃん
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「わたしのかぞく」


「私の家には、パパとママと雲雀と弟がいます」

「パパとママはとても仲が良いです。お仕事でもお家でもずっと一緒にいます」

「この間もママが転んで足を捻った時パパはお姫様抱っこして運んでいました」

「私がそれを羨ましそうに見てたらパパは私にもしてくれました」

「嬉しかったです」

「将来はパパのお嫁さんになりたいです。ママから奪い取ります」

「そういえばこの間ママに、妹がほしいのってお願いしました」

「弟と遊ぶのも楽しいけれど、妹もほしいって言いました」

「そうしたら、本当に妹が出来ました」

「来年には会えるそうです」

「嬉しいです」


「…これ、何?」

「国語の宿題」

「ふーん…何か言われた?」

「えーとね…」


―――雲雀って誰!?


「ってみんなに総突っ込みされた…」

「まぁ…そうだろうね」

「なんでー?雲雀は雲雀だよ?」

「他の家庭のほとんどはパパとママしかいないからね」

「むー???」

「キミにはまだ難しいかな…この家庭は色々と特殊だからね」

「んー?よく分かんない…」

「徐々に理解していけばいいよ。それにしても…ママも大変な時に妊娠しちゃったね…」

「うー…あたしがおねだりしたのが…いけなかった?」

「そういうわけじゃないよ。あの頃はまだ今ほど忙しくもなかったからね…まぁ運が悪かっただけさ」

「うん…」

「…さ、ご飯が出来た。キミの弟を呼んどいで」

「はーい!多分お昼寝してるね。あの子いっつも寝てるから」

「そうだね。…さ、温かいうちに食べちゃうよ」

「うん!」


「………運が悪かった…か。それで済めばいいんだけど…ね」


そんな風にリボーン宅で育児休暇突入早○年の雲雀が呟いている頃。

ハヤトは社長室に来て、その報告をしていた。