最終兵器次女ちゃん
10ページ/全20ページ
雲雀が幸せを感じているときだった。
ふと、リボーンの携帯が鳴り響く。メールだったのだろうか、リボーンはそれを確認して…
「…悪い。仕事が入った」
そう言って立ち上がるリボーンにハヤトは顔を曇らせる。
「お仕事って…今からですか?」
「ああ。明後日まで戻らないからな」
「はぅ…」
悲しそうに顔を俯かせるハヤト。リボーンはハヤトの頭を撫でて。
「そう落ち込むな。…仕事が終わったらすぐに戻ってくる」
「はい…」
「…じゃあオレはもう行くからな。雲雀。後を任せた」
「分かった。任せて」
「…悪いな」
雲雀の言葉にリボーンは小さく返した。雲雀はきょとんとする。
「…?別に謝られることはしてないと思うけど?」
「―――そうか。じゃあな」
言って、リボーンは行ってしまった。
暫くして食事も終わり、子供たちが食器を片付けようとする。
「あ…待って下さい、ハヤトも…お片付け…しますから」
ふらふらとハヤトも立ち上がる。そして食器を手に取るが…
ガシャン。
「あ…」
手が滑ったか、それとも力が足りなかったのかハヤトは手に取った皿を落としてしまった。
「す、すいません」
「もう…片付けは僕がやるから。ハヤトはもう寝な?」
「そんな…!今日は雲雀さんの日なんです!雲雀さんにお手間を掛けさせるわけにはいきません!!」
ハヤトはそう言うも見るからに空元気だ。…リボーンと離れることになったのが余程ショックらしい。
「…それに、僕は元々ハヤトに片付けをさせる気もないよ。危なっかしいし」
僕の事をこんなにも考えてくれたのが嬉しい、と雲雀は言ってくれた。
でも…ハヤトは一日中雲雀には休んでほしかったのだ。家事ぐらい自分でしたかったのだ。
「…ああもうハヤト、泣かないで。…キミたち。お片付けは僕がやるからママの面倒を見てあげて」
「むー、あたしもパパと会えなくて淋しいのにー」
「まったく、仕方がないな。ママは」
「ううぅぅいう…面目ないです…」
子供たちに連れられてハヤトは退室した。
このあと、雲雀は洗物と今の飾り付けの掃除を一人でしていた。
…自分の日の片付けをまさか自分でする羽目になるとは雲雀は夢にも思わなかった。いや自分の日が出来たことがそもそも予想外だった。
けれど…やっぱりその日は雲雀にとって嬉しい日だった。
次
前
戻