最終兵器次女ちゃん
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「―――はぅー、やっと終わりましたよ!ようやくあの子に会えますよ!!」

「ああ…大丈夫かハヤト。あまり寝ていないんだろう?」

「大丈夫です!はぅ、あああ!楽しみですー!」


ハヤトは見るからにハイだった。

それは可愛い我が子に久し振りに会えるからという理由だけではなく、連日のように続く撮影、現場に泊り込みの日々。

マスコミのインタビューに役作り。ハヤトの疲労はピークに達しているだろう。

でもそれでもハヤトは寝る時間すら惜しんで帰宅を選んだ。


…全ては…次女ちゃんに逢うため。

決めていた。たくさん愛するって。


今までひとりにさせてしまった分、たくさんたくさん愛して、愛して、愛し抜くって。


「はぅー、久し振りのお家ですよー!…た、た、ただいまです!!」


ハヤトがドアを開く。そこにいたのは…何故か疲れた表情の雲雀。


「やぁ…お帰りハヤト。久し振りだね」

「はぅ…?雲雀さん…?こんな所でどうしたんですか?」

「ん?爆撃されたの」

「へ…?」


首を傾げるハヤト。その向こうの今ではなにやら走り回っている音が聞こえる。


「はぅ…?はぅ?な、何事ですか…?」

「気にしないで。…あの子のお気に入りの遊びだから」

「はぅ?」


戸惑うハヤト。そして居間から大きくなったちったいハヤトが出てくる。


「むぅ。爆撃されちゃった…ていうか、盾代わりに使われた…ってあ!ママ!!」

「はぅー!はい、ママですよー!逢いたかったですー!!」


ハヤトは大きくなったちったいハヤトを抱き締める。

そしてママの声を聞いてか大きくなったちったいリボーンさんも現れた。


「爆撃されてきた」

「…あんたあれだけ有利な位置に立っていたのに爆撃って…どう考えてもわざとでしょ…まったく…」

「はぅー!!逢いたかったです!」


ハヤトは大きくなったちったいリボーンさんもぎゅぅっと抱き締めた。


「…って、そういえばさっきから爆撃爆撃って…なんなんですか?」

「…えーと、それは…」


「彼女が一番喜ぶ遊びだよ、ハヤト」


「はぅ…?」


更に人影が増えた。そしてそれは予想外の人物で。


「社長…!?」

「や。ハヤト久し振り。…リボーンもお仕事ご苦労様」


ツナはハヤトと、大きくなったちったいハヤトを構っているリボーンに挨拶する。いつもの、あの笑みだ。


「どうして社長がここにいるんですか?」

「ん?彼女に呼ばれて」

「かの…じょ?」


笑いながら居間の方を見る社長。

みんなの視線がなんとなしにその方向へと向く。

そして、居間から小さな影が一つ出てきた。