最終兵器次女ちゃん
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「むー!しゃちょー!しゃちょーはオレがおまもりするのにしゃちょーがばくげきされたらだめじゃないですかー!!」


現れたのは、小さな女の子。

しかしお兄ちゃんのお下がりだろうか、何故か黒のスーツを着ていた。しかも…


「お…おれ?」


一人称が男のものだった。見た目は可愛らしい女の子なのに。


「あはは。ごめんね。敵の流れ弾に当たっちゃってさ…」

「ううう、オレがふがいないばかりに…もうしわけありませんしゃちょー!」


その台詞には聞き覚えがあった。

昔にやったドラマの台詞。


「…キミがいない間、ママが恋しいって泣いてたから…昔、キミが出てたドラマを見せてたんだ。…ごめん。その結果」


雲雀がこっそりと教えてくれた。

なるほど。確かにあれは男役で出ていた。

と、ここで次女ちゃんがハヤトに気付いた。

ハヤトと次女ちゃんの目が合った。


「…ママ」


次女ちゃんはハヤトに真っ直ぐ走ってきて…そのままハヤトをタックルして押し倒した。


「っどーん!!」

「きゅー!?」


ハヤトはうさぎのような叫び声を上げた。


「ママをうちとったぜ!これよりママはにんげんばくげきき、すもーきんぼむはやとがもらいうけるー!!」


次女ちゃんは役になりきっていた。ハヤトは目を白黒させている。

けれど次女ちゃんはそんなハヤトをまったく意に介さず、


「な、な!ママ!もうずっといっしょにいれるんだよな!たくさんあそべるんだよな!!」


なんて、純粋な笑顔で問い掛けてきた。


「―――ええ、そうですよ。ママはお休みを貰ってきたので暫く一緒に遊べるんですよ!!」


ハヤトも遅れながらも次女ちゃんの言わんとしていることを汲み取りにっこり笑って答えた。

離れ離れだった二人は、こうして再会を果たしたのだった。