女子会
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事の始まりはつい先日。

悩める乙女リボーンちゃんのもとにユニが訪れたところから始まる。


「おばさま、ユニです」

「ユニか。久しぶりだな。…はあ」

「まあ、おばさまどうされたのです?」

「獄寺との仲がなかなか進展しなくてな…」

「まあ…」


獄寺と出会ってから、もう10年になる。

出会い、惚れて、アタックし続け…されとて、獄寺からは決していい返事をもらったことはない。

通常ならとっくに諦めているだろう。自分に脈は無いと。


しかし。


「全く獄寺は照れ屋で困る」


リボーンちゃんには欠片も通じてないのだった。

リボーンがユニを見遣る。


「ユニは、どうしたらいいと思う?」

「そうですわね…」


言って、ユニは気付く。


(…おばさまから相談!?)


あの完璧超人たるリボーンちゃんに頼られている。

その事実はユニを戦慄させた。

ここは是非とも手柄を立て、リボーンちゃんからの評価を上げねば!!


「お洒落をしてみるのはどうでしょう!?」

「お洒落?」


リボーンはそれしか持ってないんじゃないかというぐらい、常に同じ服装だ。お見合いの時は別件として。


「いつもと違う服装をしたら、新鮮味も増して獄寺さんもおばさまの魅力に気付くかもしれません!」

「なるほど…」


しかし、とはいえ困った。

現在リボーンちゃんは持ち金がなかった。


「ユニ、金はあるか?」

「実は…あまり……」


ああユニ失態。

こうなると分かっていれば組織の有り金全て持ってきたというのに!!


「なに、安心しろ。ユニ。当てはある」

「当て…ですか?」

「ああ、ついてこい」