女子会
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「…そうして今に至る」

「…はあ」


所戻って、獄寺の部屋。


「それで、どう纏まったんですか?」

「うむ。やはりオレに小細工は性に合わなくてな。直球勝負にすることにした」


いつも通りだった。


「それに、お洒落するにも獄寺の好みがわからなくては折角の作戦も台無しになると思ってな」


お洒落作戦は採用されたらしい。


「だから、デートしよう」

「何がだからなんですか!!」

「服を獄寺に選んでもらえば間違いない」

「いや、オレは別に…その、」

「駄目か?」

「駄目といいますか…」

「…ふむ。駄目ならこのまま既成事実作戦に移行するしかないが」

「き…っ!?」

「しかしオレは残念ながら既成事実の意味が分からないんだ。獄寺。知っているなら教えてくれ」

「………」


無垢な表情でリボーンちゃんが聞いてくる。

そんなリボーンちゃんに、なんと言えよう。


「…リボーンさん」

「ん?」

「…デート、しましょうか」


獄寺はどこか遠いところを見ながらそう告げた。

リボーンちゃんは驚きながらも嬉しさを隠せない。


「本当か獄寺!!」

「ええ…」


嬉しさのあまりにリボーンちゃんは獄寺に抱き着く。ベッドに伏した獄寺に。


「り、リボーンさん…やめてください……」

「おっとすまない」


リボーンちゃんはすぐに離れた。

獄寺は安堵からため息を吐く。


「じゃあドアの向こうにいるからな」

「ええ…」


リボーンちゃんは破壊されたドアの向こうに向かう。

獄寺は窓の外を見遣る。

憎たらしいほど天気が良くて、絶好のデート日和だった。


++++++++++

さて、とりあえずは服屋だな!!