・凍える心にまだかと聞き続ける青年の話







今日、とても悲しい夢を見ました。

それは、貴方がいなくなる夢。

どんなに腕を掴もうとしても、自分の手はすり抜け宙を舞うだけ。

まるで、自分はそこに存在しないかのように。

貴方の体をすり抜けてしまうのです。

どんなに泣き叫んでも、貴方はどかない。

それが俺に当たらないように、自分を盾にして。

そしてそれは、銃弾の雨は、貴方の体に次々穴を開けていく。

それは夜更けの話。











朝日が昇り、さんさんと部屋を照らす。
それが心地よくて、先ほどの夢を忘れられそうだった。


毎日毎日見る同じ夢。
寝れない。寝たら寝たでこの夢。
不眠症になりかかっていた俺は、久々に眠りに付いた。

その夢は俺に恐怖を植え付けた。
しかしそれにも慣れてきたはず。


だがそんな俺はまだ少し震えていた。
布団をめくり上げようとしても、上手く力が入らない。
震えて、掴めない。
全身が硬直し、そのうち呼吸も出来なくなりそうだ。

広い部屋に一人。
昨晩そこのソファに座っていた人物は、此処にはいない。
途端、震えがいっそう増した。

ドアの開く音と、足音。
それはあの人の足音と気配。


「おい。」


そしてそこに響いたのは、大好きな人の声。
夢で自分を庇ったあの人。

自分に近づき、布団を勢いよく捲り上げる。


「いつまでねてんだ。」

すいません、なんて答えようとしても、全く持って口が動かない。
あの人が近くに来て、恐怖がこみ上げる。

  いつか、あんなことが起きるのでは?

そう思い。



あの人は俺が震えているのに気付いたのか、下から覗き込んでくる。


「すいま、せんっ。すぐ、支度します、からっ!」

俺はそう言って、震えを止めようと手に力を入れる。
そして、やっとの思いで手足を動かせば、あの人は俺の手首を掴み、ベッドに押し倒した。


「え?りぼ、ん、さん?」


名前を呼べば、更に手首へとかかる力が強くなった。
意外と力が強くて、俺は振り切ることが出来なかった。







「お前、何震えてんだ?」

そんな怖い夢でも見たのか?
とリボーンさんは続けた。


「そ、そんな子供じゃあるまいし、怖い夢くらいで震えませんよ!」


気丈に振舞えば、不機嫌そうな顔をした。


「じゃあ何でそんな泣きそうな顔してんだ?」


それを言われて、抑えた震えが徐々に戻ってくる。
掴まれている腕までも震え、それは止まる事をしらない。
きっと俺は恐怖の表情を浮かべているのだろう。

それを見て欲しくなくて、顔を逸らせば、
左手首を掴んでいた手を顎へと運び、顔を逸らせないように固定される。


「りぼーん、さん。離してください・・・。」


弱弱しく言えば、本当に涙が出そうだった。


今こんなに近くても、いつかいなくなってしまうのでは?
この人は自分から離れていって、どこか遠くへ行ってしまうのでは?


そんな不安が頭を過ぎった。
一度考えてしまえば、それは頭を離れない。
なにか結論が出ない限り、考え続ける。

それが人。


沈黙が流れる。
だがリボーンさんは、俺から目を逸らさなかった。
俺はと云えば、目はどこを向いてるのか分からない。

この人のことを考えて、頭が破裂しそうだった。
そして、それが、とうとう破裂。
それは、涙となり、溢れでる。

恐怖と、不安で彩られた俺の瞳には、ぼやけた黒が写った。
それはリボーンさんだろう。






リボーンさんはだんだんと顔の距離を縮める。


「馬鹿が。」


そう言って、リボーンさんは、近かった俺との顔の距離を0、にした。


「ふっんぅはぁっ、や、ぁあちょっ」

とまってください。
そう言葉を紡ごうとすれば、リボーンさんの舌が口内に侵入する。
まるで犯すかのように、舌を絡めとられ、いいようにされる。

室内には唾液の混じる水音が響いていた。
それが聴覚までも侵していく。
わざとらしく音をたて俺の羞恥を煽るのは、少し機嫌の悪い時のソレだった。
長くキスを続けて、口端から唾液がつーっと落ちる。
それは首筋を伝い、着ていたシャツを濡らした。

ゆっくりと唇が離れれば、口と口の間に銀色が糸を引く。
頬は上気し、目もトロリとしているだろう。
そして、目には涙が溜まっているはず。

リボーンさんは、その涙を嘗め取った。


「どうせ俺がいなくなるとか考えたんだろ。」


テノールの声で真実を言い当てられ、ぎゅっと唇を噛み涙を堪える。
なんの対抗意識なのか、泣いては負けだと思ったのだ。
悔しさに、リボーンさんから目を逸らす。


「図星、か?・・・・・・・俺がお前を置いていなくなるわけねーだろ。」


リボーンさんは、はあ、とため息を吐いた。
それに、俺は何を思ったか、言葉を発した。


「仕方ないじゃ、ないですか。リボーンさんはおモテになられるし、俺以上に戦場に赴かれる。
 それなのに、不安にならにわけないじゃないですかっ。」


思った以上に張上げた声に、自分でも驚く。
そして、本音を言ってしまった自分にも驚いた。


「お前は本当に馬鹿だな。」


そう言って小さく笑うと、今度は耳の方へと近づく。

「ひあぁっ!?」

そこを嘗め、耳朶を甘噛みされた。
そして、耳元で本当に聞こえるか聞こえないかくらいで、リボーンさんは言った。

それにぽっと顔が赤くなる。
そして、いつの間にか震えは止まっていた。

ふと、目に入った時計を見れば、それは当に此処を出なければいけない時間を過ぎていた。





「あ」

時間だと訴えるように見上げれば、リボーンさんは、

「別に今日は休暇を貰ったから、いいぞ。」

と言った。

そして、ニヤリと笑い、また深い口付けをされた。

「えっ!?リボーンさん、まだ朝っ!やめまっ「嫌だ」・・・。」

シャツのボタンを器用にはずし、首元や胸に赤い花弁を散らす。

そして、結局俺は、一日中抱き潰されることになった。




おまけ


 ↓


 ↓


「そういえば、リボーンさんなんで今日休暇を入れたんですか?」

「俺はもとから休暇だった。今回とったのはお前だぞ。」

「ええっ!!!???」

「それで部屋に行ったら運良く、抱く口実が出来た(ニヤリ」

「じゃ、じゃあ今日いらっしゃったのは?」

「久々に二人で過ごそうかと思ってな。」

「今日いらっしゃったのは、たまたま・・・ということでしょうか?」

「泣いてるところも可愛かったぞ。」

「は、恥ずかしいので言わないでください///」

「ついでに啼い「言わないでくださいってばぁ!!」」


End
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すすすすすすすすすすすいませんんんんんんん!!!!!!!!!!
めちゃくちゃリボ獄いいよなw
とか思っちゃったんですよ!まじすいません。
でも最近のこのハマりようは尋常じゃないです。
もうそりゃ、雲獄並ですw

これは単純にリボ様に獄を嘗めてほしk(黙れ
それで、キスしたり、涙嘗めたり、耳嘗めて噛んでみたり、ぴーをしてみたりww
そしてこのリボ様は獄がリボ様を思う以上に獄を思ってます!!
執着しまくり、めちゃくちゃにしたい、ああ俺どうしよう。
み★た☆い★な☆きゃっ!←

でも酷いこと言うんだよっ!
獄が大好きだから酷いこというんだっ。

そしてあの方に、『羞恥心』なんてもの、存在しない!!(いいきった

でも獄は羞恥に耐えてればいいよっ。
リボ様の意地悪(という名の愛情表現)に、顔真っ赤にしてればいい!!

ああ、萌・え!!

最後はリボ様の「隼人いじめ(という名の愛情表現)」でし。
わざと言ってます。
それでニヤっとしてるんですよっ。
意地悪そうな笑みで♪


ででででわ、リボーン様好きな方、すいませんでしたああ!!
これは世のリボ獄好きー様に捧げますw
フリーです。
よろしければ、
「こんな駄文だけどもらってってやるよ・・・。」という方がいらっしゃるといいです。(ガタブル

報告はしてくだされば、嬉しいですw
もれなく管理人がふらーっとこれに付いてきます(おい

では、ここまで読んでくださりありがとうございました!!!(ダッシュ→



2008.7.13 午前





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赤月様のサイト遙か遠く暁の空へよりリボ獄フリー小説を頂いて参りました!! ええ、世のリボ獄スキーと言われれば熊さん。ですからね☆(え)

いやぁ良いですねぇ…獄の夢。獄を庇うリボーンさんの夢。萌え萌えのきゅんきゅんですよv
常に不安な獄。リボーンさんを想い過ぎて考え過ぎて夢にまで見て涙して弱々しい獄寺くん。そこまでリボーンさんが好きなんですね!!
そしてそんな獄を馬鹿だなと一蹴するリボーンさん。オレ様リボーンさん! 我が道を行くリボーンさん!!
もうリボーンさんは獄が不安にならないように常に一緒にいれば良いのです。これで解決ですね☆

赤月様ありがとうございました! 前フリなくアポも取らずに来てごめんなさいでした☆(こいつ反省の色が見えねぇ…!!)