※この作品は捏造館の熊侍さまより回ってきました「パイ投げバトン」への贈呈作品です※







今日もリボーンさんが俺の部屋を訪れます。
俺の仕事は彼の手から彼が作ったお菓子を食べることです。

生クリームで飾られたデコレーションケーキ。
生クリームが沢山入った生チョコレート。
生クリームの挟まったバターサンドクッキー。

一流の殺し屋であるリボーンさんが作り出すお菓子はどれをとっても美味しいです。
一流の殺し屋である彼曰くどんな仕事でも手を抜かないのが一流だと言ってました。
なら彼にふさわしいように俺も一流の仕事をしようと思います。


「もっと食べたいです、リボーンさん」


貴方のお菓子を貴方の手から口に含ませて。
俺のためのお菓子で俺のお腹を満たしてほしいです。


俺の仕事は彼の手から彼の作ったお菓子を食べることです。


毎日何もせず甘い甘いお菓子を。
貴方しか来ない甘い香りのあふれるこのお部屋で。


俺の仕事は彼の手から彼の作ったお菓子を食べることです。

何もせず、何もせず。
手を動かさなくてもお菓子は貴方が食べさせてくれる。
足を動かさなくても貴方がほしいものを届けてくれる。
ただ咀嚼と嚥下と貴方を見つめる瞳だけを動かす毎日。


俺の肉も髪も瞳も心臓も、貴方が作るお菓子と同じ甘さになるその日まで。






今日も俺は獄寺の待つ部屋を訪れる。
俺の仕事はこいつに俺が作った菓子を食わせることだ。

生クリームで飾られたデコレーションケーキ。
生クリームが沢山入った生チョコレート。
生クリームの挟まったバターサンドクッキー。

一流の殺し屋である俺はどんな仕事も手を抜かない。
一流の殺し屋である俺がそう言うと獄寺は笑いながら同意して菓子を食べた。
なら貴方にふさわしいように俺も一流の仕事をしようと思いますと微笑んで。


「一杯食べろよ」


俺が作った菓子を俺の手から獄寺の口に運ぶ。
獄寺の為に生まれた菓子で獄寺の腹を満たす為に。


俺の仕事はこいつに俺が作った菓子を食わせることだ。


毎日何もさせず甘い甘い菓子を。
こいつしかいない甘い匂いのあふれるこの部屋に。


俺の仕事はこいつに俺が作った菓子を食わせることだ。


何もさせず、何もさせず。
手を動かさず菓子をこいつが食べれるように。
足を動かさなくてもこいつが欲しいものが手に入るように。
咀嚼と嚥下と瞳だけを動かすこと以外を獄寺に許さないように毎日。


こいつの肉も髪も瞳も心臓も、俺が作る菓子と同じ甘さになるその日まで。





今日も彼らは愚かな愛で満たしあう。
俺が命じた仕事は美味しく獄寺くんが食べれるようにしてほしいってこと。

生クリームで飾られたデコレーションケーキ。
生クリームが沢山入った生チョコレート。
生クリームの挟まったバターサンドクッキー。

一流の恋人達は俺が命じた仕事に手を抜かない。
一流の恋人達は俺が命じた通りお互いの首を絞めあう。
これが一流の仕事なのだと信じて願って思い込んで。


「空腹は最高の調味料だというけれど、俺には二人の底知れない愚かな愛情が最高の調味料だよ!」


リボーンが作ったお菓子を獄寺くんは喜んで食べる。
獄寺くんが喜ぶからリボーンはお菓子を運び続ける。


俺が命じた仕事は美味しく獄寺くんが食べれるようにしてほしいってこと。


毎日何もせず甘い甘いお菓子を食べさせ続けて。
お菓子と同じくらい甘い甘い獄寺くんが出来上がるように。


俺が命じた仕事は美味しく獄寺くんが食べれるようにしてほしいってこと。


何もなく、何もなく。
手を動かさなければ柔らかい肉になるから。
足を動かさなければ早く食べれるように肥えるから。
咀嚼と嚥下と瞳以外動かさない日々を続けさせて最高の食料の完成を待ち望む毎日。


獄寺くんの肉も髪も瞳も心臓も、リボーンが作るお菓子と同じ甘さになるその日まで。



(あとがき)
熊侍様に捧げます!生クリームまみれというよりカオスで菓子まみれになりました!
お互いでお互いの首を絞めあう恋人達。好き同士だから互いの仕事に満足しあう・・・というか終わらない毎日を続ける恋人達。
獄が食べたいと願うから恋人のリボーンさんはお菓子を作り続けて、リボーンさんが一杯食べろというから獄は残さず食べ続ける。無限地獄です。でも確か熊侍さんすれ違い大好きだし・・・良いよね?

てなわけでヒビキ流クリームまみれなリボ獄でしたー。



あと鈴木様がこの駄文に素敵イラストをつけてくれました!わぉ電撃文庫風味と聞いてましたがまさにその通り!リボーンさんのカオスっぷりというかヤンデレぷりが素敵です。さすがナンワレ。毎回言わなくてもイメージ以上のモノを作り上げてくれる鈴木さんに乾杯★ですよ。
素敵イラストを今回もありがとうございましたーvvヒビキさんは鈴木さんのヤンデレを応援してますw


ご主人さま鈴木様ありがとうございます! なんとなんとの文とイラストが届きましたよー!!
なんだかラストは10代目に猟奇的な意味で食べられそうな獄ですがそれで良いのかと突っ込みたいですが結構二人が幸せそうなので良いのでしょうね! てか10代目のばかーーー!!!(爆)

ヤンデレ…というかカオスな雰囲気を素敵イラストが更に引き立たせてますねv と言うか大人リボーンさんのエプロン姿にはぁはぁときめきが止まりません。萌え! リボーンさんのお菓子は全ては獄のために!!

ご主人さま鈴木様、ありがとうございました!!