「―――好きです」



開けた箱の中にいたのは、



「好きなんです」



身体に酷い損傷を負った、



「愛してるんです」



ぎりぎり人間としての形を保っているだけの、



「あなたのことが」



既に死んでいる―――





「―――リボーンさん」






箱の中に、リボーンさんはいた。


…いいや。これは、箱なんかじゃない。


これは棺だ。リボーンさんのための。


オレはリボーンさんの亡骸を抱きしめた。気付いたら、目から涙が流れていた。





リボーンさん。


…あなたに、告げたい言葉がありました。


あなたが唯一オレに望んでくれて、けれど今まで言えなかった言葉がありました。





…それを、やっと言えたというのに。


オレの言葉は、あなたにだけは、もう二度と届かない。





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あなたに告げたかったのに。結局告げられなかった。


リクエスト「拍手18代目続き」
リクエストありがとうございました。