こう見えて、結構頭にきてるんだ。


だから直接、お前に文句を言いにいく。





- 「さよなら」とは言わない -





まったく、馬鹿な奴だお前は。


そんなこと最初から知っていたが、更に記録更新だ大馬鹿野郎。


一体何様のつもりだ?


おら、黙ってねぇで何とか言ったらどうだ?


せめてオレから退いたらどうだ?


重いだろう。


それともオレの言う事は聞けねぇってか? お前も随分と偉くなったもんだ。


ああ、くそ…血が。



お前も笑ってるんじゃない!



そんなに可笑しいか?


そんなに嬉しいか!


オレに恋人すら守れないような奴だと自覚させるのはそんなにも楽しいか!!


何故だ?


何故オレを庇いやがった?


弱いくせに。


自分の身を守ることだけ考えてりゃよかったのに。


オレなんて放って置けばよかったのに。


そうしなかったからお前、身体中穴だらけじゃねぇか。


満足そうに笑ってんじゃねぇ。腹の立つ。


それ以上にむかつくのは、周りの奴らの存在だが。


ああ、もう、いい。


殺す。


ここにいる奴全員殺す。


敵討ちなんてそんないいもんじゃない。


ただそうしないとオレの気が済まないだけだ。


つーか。まぁ、


最初からそのつもりだったけど。


いや、まぁ。


約一名追加。だが。





血飛沫が舞う。


それは奴だらのだったり、オレのだったり。


気にしない。


気にならない。


たとえオレの肉が弾けようが骨が砕けようが身が削れようがそれがどうした。


オレはここにいる全員が殺せればそれで満足なんだから。


そう。全員。





獄寺。


オレはとてつもなく腹が立っている。


ここまでオレを怒らせたのは、お前が始めてだ。


だからお前に直接文句を言いにいってやる。


光栄に思え。恐縮しろ。





最後の一発が最後の奴に当たる。


撃たれる前に奴がオレにも銃弾を放つ。


当然避けれる。


が。さっきも言ったとおりオレの弾は品切れだ。


奴の腕はそれなりによかったようだ。このまま動かなければオレの心臓をぶち破ることだろう。



…獄寺。


「さよなら」とは言わねぇ。


とりあえず、今からお前をぶん殴りにいってやる。





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誰も邪魔するんじゃねえぞ?