「おーい、ツナ、ツナ」
リボーンがてとてとと歩きながらこっち来た。
おおう、何だこの可愛い天使は。可愛い。可愛すぎる。
「どうしたのさ、リボーン」
「日本のテニスってのは、イタリアのとは随分と違うんだな」
「え?」
そうだっけ?
生憎オレは然程テニスに詳しいわけではない。が、まあ何でも知ってるリボーンが言うのならばきっとそうなのだろう。
「どう違うのさ」
「プレイヤーをホームランしたり」
「…ん?」
「打ったボールで壁を破壊したり」
「いやいや…」
「分身したり」
「ないから! そういうのありえないから!!」
一体リボーンは何と勘違いしてるんだ!
それは間違いなくテニスではない!! 別物だ!!
オレがそう叫ぶとリボーンはくりくりの瞳をこっちに向けて(可愛い)小首を傾げて(可愛い)そうか、と言った。ああもう超可愛い。激可愛い。
「そうだな、オレも少しおかしいとは思ったんだ」
「少し…なんだ」
流石リボーン。感性が一般人のそれとずれている。
「あいつらに出来るんなら、お前にも出来ると思ったんだが」
「無理だっつの」
お前はオレをなんだと思ってるんだ。
オレなんてせいぜい空飛んだり炎出したりする程度だっての。
………オレもオレで感性ずれてるな…
「まあ、いい。大体わかった」
何が分かったんだろうか。
オレにはよく分からなかったけど何かに納得したリボーンは来た時と同じようにとてとてと歩きながら退室した。ああもう可愛い。
後日。
「10代目、昨日リボーンさんと隣町までテニスの試合見に行ったんですけど、日本のテニスってオレの知ってるものと随分と違うんですね。流血沙汰になってましたよ」
「だから違うよ! それテニスじゃ絶対無いよ!! 獄寺くんリボーンと一体何見てきたんだよ!!」
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「え? 日本のテニスっていつもあんな死傷者が出るものなんじゃないんですか?」
「心臓マッサージして蘇生してたよな」
「だからねーよ! ありえねーよそれ!!」
リクエスト「リボ獄でテニプリあたりと混合しているお話が読みたいです」
リクエストありがとうございました。