■(1)むかしむかしあるところに■

ある日、ある時、ある所での話。
リボーンの家に一羽のうさぎがやってきました。
銀の毛並みと緑色の瞳の綺麗なうさぎです。

このお話は我らがリボーンさん(2●才)と一羽の不思議なうさぎの物語です。


『きゅー・・・・きゅー・・・』

「ん・・・なんだ?足が重い・・・・」

『きゅーーーーー・・・・!!』


コロン


「ハヤト・・・お前が足の上で寝てたのか」

『・・・きゅー・・きゅ・・・』

「落として悪かったって・・・ほら機嫌直して来い(膝ぽんぽん)」

『・・・・きゅ!』

「まったく・・・最初から膝の上に乗っかれば良いのに・・・」

『きゅーきゅーー、きゅー』

「なんだ?スリッパの上のほうがよかった?」

『きゅ!きゅーきゅー』

「???違うのか?おなか空いたのか??」

『・・・・・・・きゅー・・・・・・・』

「急に大人しくなったな。じゃあ、ご飯の用意でもするか」

『・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・きゅー・・・・・・』


すれちがいの一人と一羽。
ハヤトは別にスリッパが好きなんじゃなくってご主人様の邪魔がしたくなくって足元で寝てたのです。おなかが空いたわけじゃなくってご主人様の膝の上にいられて嬉しくて鳴いていたのです。


“なんで分かってくれないの?ハヤトはこんなにご主人様が大好きなのに”


ハヤトにはご主人様の言葉が分かるのに、ご主人様にはハヤトの言葉が分かりません。それはなんて寂しくってもどかしいものなのでしょう!
ハヤトは長くぴんと張っていた耳をしなだらせると窓の外を見ました。空にはぴかぴか浮かぶお星様。


『きゅー・・・・』


“お星様、お星様。どうか俺に大好きなご主人様と話せるだけの力をください”


耳をぴくぴくと動かすと台所からご主人様の声が聞こえました。どうやら本当にご飯の用意をしてくれたみたいです。ハヤトは自分を呼ぶ声に嬉しそうに跳ねながらその場を離れました。


「君の願いはもうすぐ叶うよ」


部屋を出て行くとき、そんな声が聞こえました。けどふり返っても誰もいません。ここはハヤトとご主人様だけのお家なんですから。
でも、その声はどこかで聞いたことのある声でした。


“十代目?”


いるはずのない人の声。ハヤトはそんな事はないと思いながら今度こそ部屋を後にします。

夜空には輝く星が一つ、流れていきました。

■(2)いちわのうさぎがおりました■

ハヤトは並盛にある唯一のペットショップ「ボンゴレ」で売られていた“うさぎ”です。
ペットショップの店長である十代目はハヤトの事をを「獄寺くん」と呼んで可愛がってくれたので他の動物達からは「獄うさぎ」と呼ばれていました。
お姉ちゃんや、優しい十代目。
美味しい餌に、ふかふかの毛布。
自由に外に出れなかったけどハヤトは幸せでした。ずっとこんな日々が続けば良いなと思ってました。でもそれはある日、突然に終わってしまいました。


気がつくとハヤトは真っ暗な空間にいました。
天井は低くって、壁が狭くって。しかも床はゆらゆらと揺れています。


『ここ何処ー?』


きゅー・・・と真っ暗なのが怖くって小さく鳴くと、誰かがハヤトに声をかけました。


「もう少しで俺の家だから待ってろ」


その声は十代目とは違う男の人の声でした。少し低めで・・・ちょっとだけ怖そうな声。
けど何故か安心できる声でもありました。不思議です。声しか聞こえないのに。
なんだか懐かしくって・・・前にも何処かで聞いたことがあるような・・・・。

しばらくハヤトはぼーとしたままユラユラ揺られているとカタンと音が聞こえて明るい部屋に出されました。いつもいるペットショップとは違います。ここは何処だろう?ピクピクと自慢の耳を立てて鼻をヒクヒクと動かしながらここがどこか調べようとしました。
でもはじめて見る木の床に、初めてかぐ匂い。初めて聞く騒々しい音にハヤトはここがどこか分かりません。


『ここ何処ー・・・おねえちゃんは・・・・十代目は・・・・?』


ぴょんぴょんと跳ねながら呼んで見ましたがいつもみたいに答えてくれる声はありませんでした。いつもだったら呼べば直ぐに出て来てくれたのに・・・。心配そうに震えるハヤトを慰めてくれるのに。
ここは何処なんだろう?みんなは何処にいってしまったんだろう?

寂しくって丸まろうとしたら暖かい手がハヤトをかかえ上げてくれました。


「ここが今日からお前の家だ」


その声にハヤトは顔を上げます。この声。真っ暗な中で聞こえた声。


『・・・だれ?』


ハヤトが見上げた先には黒い髪に黒いスーツを着込んだ男の人が小さく微笑みながらハヤトを見下ろしていました。

こうしてハヤトとご主人様の愛(?)の生活が始まったのです。

■(3)うさぎはごしゅじんさまがだいすきで■

「ほらお前の好きなニンジンだぞ」

『きゅーv』


ハヤトはご主人様の手に乗せられたニンジンを見つけると嬉しそうに飛びついて齧りつきました。小さく一口大に切られたおいしい美味しいニンジン。それを食べ終わるとリボーンはキャベツをちぎってハヤトに食べさせます。
リボーンの片手には野菜。片手には分厚い本。それは【うさぎの飼い方】と手書きで書かれた数百ページにも及ぶマニュアルでした。ハヤトを買ったときにペットショップの店長からわたされた必読本です。
そこには飼うのに必要な身の回りの道具から餌の与え方、ブラッシング方法、飼い主としての心構えまで全22章構成で書かれていました。コレに書かれた通りに飼わないと冗談抜きでハヤトを十代目が没収しにくるので注意が必要です。以前、一度寒さに弱いのを知らなかったリボーンが寒い部屋にハヤトを放置してしまった時、ペットショップの店長・・・通称ツナはマッハの速さでハヤトを保護しにやってきたことがありました。普通だったらそのままハヤトはペットショップにお持ち帰りらしいのですがハヤトが大暴れしてリボーンから離れるのを嫌がったのでもう一度だけチャンスを貰ったのです。
それ以来、リボーンさんはハヤトと接する上でマニュアルを手放せなくなってしまいました。


「美味いか・・・・?」

『きゅー・・・vv』

「そうか良かったな」


モリモリと必死に食べる姿に笑みを浮かべながら、ご主人様はハヤトの背中を撫でました。ふわふわとした毛並み。撫でられるたびにハヤトは嬉しそうな声を上げます。
ハヤトはご主人様に撫でてもらうのが何よりも大好きなのです。おなかが一杯になったハヤトはご飯を食べ終わるとリボーンの手に擦り寄りました。


「あぁ・・・そういえば」

『きゅー・・・?』


突然ご主人様はハヤトから手を離すとどこかにいってしまいました。急に人肌が離れてハヤトは切なげに鳴きます。


『きゅ・・・きゅ・・・・・・』


“ご主人様・・・”


ハヤトはリボーンが出て行った扉を見つめました。そして思いが届いたのでしょうか?数分するとご主人様は袋を持って帰ってきたのです。そしてソファに袋を置くとハヤトを抱えて膝に乗せて袋の横に腰を下ろしました。


「今日買ってきたんだ」

『きゅ?』


不思議そうに見上げるハヤトにリボーンは袋の中身を見せます。袋の中から出てきたのはハヤトの瞳と同じ色の小さな首輪でした。真ん中にさがる金の飾りの部分にはハヤトの名前と住所が掘り込まれています。


「迷子にならないためにな」

『きゅー・・・』

「ほら、つけてやるから大人しくしてろよ」


リボーンはそう言うと首輪をハヤトにつけました。きつすぎず、それでいてすぐ抜けるほどじゃないゆるさを確認すると満足そうにハヤトを見つめます。


「うん、似合ってるぞ」

『きゅ!きゅーーvvv』

「なんだ喜んでるのか?」


最初は嫌がるもんかと思ったけどな、と呟くご主人様にハヤトはめい一杯喜びをアピールします。だって大好きなご主人様からプレゼントを貰ったんです。さらにそれを大好きなご主人様が似合うって褒めてくれたんです。


『きゅーvvv』

「でもな・・・」

『きゅ?』

「コレを買うときにツナが変なこといったんだよな・・・」



「あはははは・・・・リボーンって良い趣味してるよね、本当」



「どういう意味だ・・・・?」

『きゅー?』


悩むご主人様のマネをして一緒に悩むハヤト。
けど考えても一人と一羽には分かりません。ただペットの首輪を飼いにきただけなのになんであんな意味深な笑みを浮かべられなければいけないのでしょう。


「まぁ悩んでてもしょうがないか」

『きゅ!』

「食事も済ませたし、今日は寝るぞ」

『きゅ〜』


リボーンはハヤトを抱えると寝室へ向かいました。そして自分の枕の横に用意してあった専用毛布にハヤトを下ろすと自分も横になって布団に包まります。


「おやすみ」

『きゅー』

“おやすみ、ご主人様!”


一人と一羽は同じベッドの上で夢の国に落ちていきます。


この時はまだベッドの住人達知りません。明日の朝にはツナの台詞の意味を知ることになるなんて・・・まだ“彼”しか知らなかったのです。

■(4)ごしゅじんさまはうさぎがだいすきで?■

朝。リボーンは寝苦しさで目を覚ましました。
狭さと、暑さと、息苦しさ。まさに三重苦。
本当は目覚ましがなる前に起きるのは嫌でしたが余りにも苦しいのでリボーンは渋々目を開けました。そしてベッドサイドに設置してあるライトをつけると苦しさの理由に目をやりました。


・・・・・・・・・・・・。


深く深く考えること数十分。
リボーンは考えるのを止めて・・・もう一度横になると目を閉じました。現実逃避とは彼の長い人生でも初体験です。
だってありえません。目が覚めたら自分のベッドに真っ裸で首輪だけつけたウサ耳少女が丸くなって寝てるなんて。しかも銀髪の美麗な少女です。ありえない、ありえない。それこそ夢だ。リボーンは意地になってもう一度眠ろうとしました。けれど・・・。


「ごしゅじんさまぁ・・・・」


甘えるように呟かれる声と、暖かな体温を感じたときリボーンは溜め息を盛大につき体を起こしました。そして隣にいる少女の頭を丸めた新聞で叩きました。拳じゃないのはせめてもの優しさです。
少女は叩かれたのに気付いて頭を抱えながら体を起こしました。


「痛い・・・です・・・」


ひりひりと痛む頭を抱えて涙目で少女はキョロキョロと周りを見渡します。そして目の前にいるリボーンを見つけると今まで痛がってたのが嘘のように笑顔を浮かべ飛びつきました。


「ごしゅじんさまーーーーーーーー!」


ぴょーんと飛びつくと少女はリボーンの体に擦り寄って自分の頭をおなかにくっつけました。髪の毛の間から生えているウサ耳をピクピク。手で顔をコシコシとこすりながらご主人様と呼ぶリボーンに甘えます。
なんなんだろう、この事態は・・・。痛む頭を抱えながらリボーンは少女の体を自分から引き離すともう一度新聞で頭を叩きました。


「きゅーーー!!!痛いです、ご主人さまぁ!」

「誰だ、お前・・・」

「誰だって・・・酷いです、ご主人様!昨日の夜はあんなに可愛がってくれたのに・・・」

「・・・・なんの話だ、何の」

「なんのって昨日の夜の話ですーーー、うわぁぁぁぁぁん!!!」


酷いです、酷いですと繰り返しながらベッドの上で丸まって無く少女。せっかくのウサ耳も可哀想にうなだれてしまいました。でもそんなことをしてる間も少女は裸に首輪のみです。目のやり場に困ったリボーンはとりあえず少女を毛布でくるみました。


「・・・ひっく・・・うぇぇぇえん・・・」

「泣くな、とりあえず話を聞くから落ち着け」

「ぐず・・・ひっく・・・はい、わかりました・・・・」


毛布から顔だけ出すと少女は目を擦ってリボーンを見上げました。


「お前、名前は?」

「・・・・・・・・・ハヤト・・・・・・・・」

「ハヤト?ウチで飼ってるうさぎと同じ名前だな」

「だからハヤトはハヤトなんです!ご主人様もハヤトって呼んでくれたし、昨日ご主人様がくれた首輪にだって、ほら!」


少女はそういうと唯一つけている首輪を印籠のようにリボーンに見せ付けました。少女の瞳と同じ色の首輪に下がる金色の飾り。そこに彫られていた文字は・・・・。


「ハヤト?」

「はい!」

「ハヤト・・・・なのか?」

「はい、ハヤトはハヤトですよ」

「・・・・・・・・うさぎの?」

「はい、ハヤトはうさぎです」


ハヤトと名乗る少女は何度も毛布から出した頭を上下に振りました。名前を呼べば答えるし、言われたことには素直に頷く。たしかにその姿は自分が飼っているうさぎに良く似ています。
首輪だって昨日買って来たのと一緒だし、髪の色も瞳の色も同じ。何より、昨日一緒にいたはずのうさぎの姿が無い。
これは確定なのか・・・。手の込んだ悪戯とも思えたが、少女が自分を見つめてくる視線や態度には演技じゃないものを感じました。彼女は本気で自分を“ご主人様”と呼び慕っている。うさぎのハヤトは一晩で何故か人型になってしまったのです。


「わかった、お前の言うことは信じよう」

「はいv」

「で、なんでお前はそんな姿なんだ?」

「はい?」


ハヤトはリボーンの言葉に首をかしげました。そして自分の手を見つめ、体を見つめ、自分の顔をぺたぺたと触った後でプルプルと震えながら絶叫しました。


「なんでハヤトは人間になってるんですかーーーーーー!!!!????」

「気付くの遅すぎだ!」


パコーンと3度目の新聞紙がハヤトの頭を直撃します。
うさぎのハヤト。どうやら人間の姿になってもおつむはうさぎ並と判明した瞬間です。

いや、それ以下かもしれない。ご主人様であるリボーンはしみじみとそう感じていました。


■(5)ふたりはとてもなかよしでした■

ぽい、ぽい、ぽいと。綺麗好きなご主人様なら普段は絶対にしないであろう光景にハヤトは驚いていました。
ベッドに投げ込まれた服の山。グチャグチャに積み上げられていくその山に埋まりながらハヤトは未だに服を出すリボーンの背中に声をかけます。


「ご主人様ー、こんなに洋服出したら夜にベッドで寝れなくなりますよ」

「寝るまでに片付ければ問題ない」

「そうですけど・・・」


ぽふ、と頭に投げられた服を払い落としながらハヤトは毛布ごと転がります。
今、ご主人様が探しているのはハヤトが着れそうな服。独身男性の一人暮らし。恋人など面倒くさいと言う考えのリボーンの部屋には女性物の服などあるわけも無く、リボーンは自分の服の中からハヤトが着れそうなものを探すしかありませんでした。


「とりあえずこのシャツとズボンを履いとけ」

「はーい!」


リボーンからわたされた服を手に取りハヤトは元気よく頷きます。返事だけはうさぎの時から良かった仔です。けれど着替える間、部屋から出ようとしたりボーンにハヤトが言った言葉を聞いて“やっぱりうさぎはうさぎ”と肩を落としました。


「ご主人様ー、これってどうやって着れば良いんですか?」


ベッドの上で服と一緒に転がりながら四苦八苦するハヤト。頭の部分から手が出て手の部分から足を出す姿です。そもそもボタンの外し方すら知らないハヤトがそのまま着ようとするものだから余計絡まり、最終的にはベッドから転がり落ちてしまいました。


「お前はそこまでダメなのか・・・・」

「きゅー・・・ごめんなさぃ・・・」

「泣くな。ほら着せてやるから、大人しくしろ」


ウルウルと涙ぐむハヤトをなだめながらリボーンはボタンを外して服を正しい向きに着せていきます。


「ほら、コレで良いだろう」

「ありがとうございます・・・そして、ごめんなさい」

「・・・思えば俺も考えてなかったのが悪いんだ、謝らなくて良い」

「ご主人様は悪くないです!ハヤトが馬鹿だから・・・・馬鹿だから・・・・うわぁぁぁぁぁん・・・」

「だから泣くなと言ってるだろう」

「だって・・・・きゅー・・・・・・・」

「はぁ・・・ったく。怒ってないから落ち着け。次から気をつければいいことだ」

「ひっく・・・はい・・・」

「分かったら食事にするぞ。来い」


リボーンはハヤトを立たせると手を引いて台所へと向かいました。そして椅子に座らせ落ち着かせると冷蔵庫を開けながら手際よく二人分の朝食を用意します。


「いつもと同じで良いか分からないからサラダにしたんだが、大丈夫か?」

「はい!野菜大好きです!!」

「そうか。ドレッシングは好みで使え。じゃあ食べるぞ」

「はい、いただきます」

「あぁ」


短く返事をするとリボーンは食事を始めました。思えばリボーンの記憶の中でこうして誰かと食事をするというのは子供のとき以来です。・・・相手はうさぎですが、ある意味新鮮な食事でした。
でも、リボーンが食事を終えようとしてもハヤトはサラダに手をつけようとはしません。うさぎの時のハヤトの好みを考えてサラダにはニンジンをたくさん入れましたし、他の野菜もハヤトの好きなものを入れてました。


「食べないのか?」


じーっとサラダを見つめるだけのハヤトに思わずリボーンは声をかけます。けれどハヤトは大好きなご主人様の声を聞いても悲しそうに眉を寄せるだけで一向に手をつけようとはしません。


「食欲が無いのか?」


プルプルとハヤトは首を振ります。


「サラダが嫌だったか?」


プルプルプル。コレも違ったようです。


「じゃあ、なんなんだ?」


心配そうに尋ねられてハヤトはおずおずと上目遣いでリボーンを見ました。そして申し訳なさそうにゆっくりと口を開きます。


「あの・・・・」

「あぁ」

「ご飯・・・いつもみたいにご主人様の手から食べさせてもらえないんですか?」


しゅん、と落ち込みながら見つめる様子にリボーンはやっと納得がいきました。
うさぎの時には毎日リボーンの手から直接ご飯を食べさせていたのです。それは始めてこの家に来たときから食事の時にはいつもやっていて上げたことでした。


「ご主人様の手から食べたいんです・・・・」

「けど、今お前は人型なんだから・・・・」

「ダメ?ですか・・・」


しょんぼりと見つめるハヤトに、どうしたものかと悩むリボーン。
しかしこのまま食事を取らせないわけにも行きません。リボーンはハヤトの皿を取るとニンジンをつまんでハヤトの口の前に差し出しました。


「ほら」

「ご主人様・・・・!」

「早く食え。食ったらツナの所に行くぞ」

「はい!」


ハヤトがこうなった原因が分からない以上、ハヤトを売った張本人であるツナの店に行って直接聞くしかありません。一体、ハヤトは何者なのか。どういう生き物なのかと考え込むリボーンとは裏腹に嬉しそうにご主人様の手から野菜を食べるハヤト。そして一皿ぺろりと食べ終わると嬉しそうにリボーンの指を舐めとりました。


「・・・・・・・」

「どうしました、ご主人様?」

「お前・・・・先に言っとくけど家の中だけにしろよ、これ」

「えぇ!外じゃご主人様からご飯もらえないんですか!?」

「・・・・・我慢しろ」

「・・・・・きゅー・・・・わかりました」


すこしドスの聞いた声に怯えながらハヤトは何度も頷きます。本当は嫌だけどご主人様の命令は絶対です。
本能でそれを理解するとうさぎはご主人様が止めるまで何回も何回も頷き続けました。

■(6)あるひ、ふたりはそとへ■

食べたら直ぐにでかけると宣言したとおり、リボーンは食事の片づけを終えるとハヤトを連れて出かける準備を始めました。ウサ耳を隠すために大きな帽子をかぶせて、尻尾のふくらみを隠すためにバッグを背負わせます。しかし・・・。


「これは・・・」

「はい?」


悩ましげなご主人様の言葉にきょとんとするハヤト。彼女の首には先日つけたばかりの首輪が輝いてました。


「あはははは・・・・リボーンって良い趣味してるよね、本当」



「あいつ・・・知ってたな・・・」

「ふぇ?どうしましたご主人様?」


首輪を売ったペットショップの店長の顔を浮かべてリボーンは憎憎しげに呟きます。思えばハヤトを売ったペットショップです。この事態を予想してのツナの台詞なら納得もいくというものでした。


「とりあえずハヤト、それを外せ」

「え・・・これですか?」

「そうだ、外せ」


今すぐに。そう迫るリボーンの目には鬼気迫るものがありました。
ハヤトは幸か不幸か道行くみんなが一度は振り向いてしまう美少女です。そのハヤトの今の格好は無理やり着せられた感のあるだぼだぼの服。下着は勿論来てません。しかも華奢なハヤトの体に男性物の服は大きすぎて胸元は大きく開いています。その胸元から見える首輪。
うさぎだった本人には分からないかもしれませんが何処と無く犯罪の匂いが漂う格好でした。


「外すんですか・・・・」

「そうだ」

「・・・・・・・・・・・い、いやです」


なぜかここに着てハヤトは反抗的な態度に出ました。首輪をぎゅっと握り締めると床に座り込みます。


「いやです、いやです!外しちゃ嫌ですーーー」

「どうしたんだ、急に?」

「いやですー!ご主人様の命令でもコレは外しませんーーーーー」

「・・・・ハヤト、俺の言うことが聞けないのか?」

「うううぅぃういううううわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁん」


文字通り脱兎のごとく。ハヤトはリボーンの前から逃げ出すとリビングの隅っこに丸まってしまいました。うさぎの時から部屋の隅っこに走って丸まるのはハヤトが逃げるときの癖です。リボーンに怒られたときや、知らない人が来て怯えてしまったとき・・・うさぎだってハヤトはよく部屋の隅の棚の影でフルフルと震えました。今は人間なのでうさぎの時のように隅っこにすっぽりと収まりませんがそれでも精一杯丸くなって体を隠しています。


「ハヤト・・・いい加減にしろ」

「うぅぅぅ・・・・嫌です・・・・・」

「お前だってつけっぱなしじゃ窮屈だろ?ほら、外すから出て来い」

「嫌です!窮屈じゃないです・・・だから・・・このままがいいんです・・・」

「ハヤト・・・何をそんなに意地になってるんだ?」

「だって・・・・」

「?」

「コレは始めてご主人様がハヤトにプレゼントしてくれたものじゃないですか・・・似合うって・・・褒めてくれたものじゃないですか・・・・だから・・・これはハヤトの宝物なんです・・・」

「・・・・ハヤト」


ハヤトの涙ながらの言葉にリボーンは首輪をつけた時の事を思い出しました。自分が何気なくつけてやった首輪。なんとなく言った一言。ただそれだけのことでもこのうさぎには大切なことだったようです。


「ハヤト」

(びくっ)

「わかった。着けたままでいい」

「ほ・・・本当ですか?」

「あぁ」


ご主人様の言葉に隙間から出てきて飛びつくハヤト。嬉しそうに抱きつくと顔を摺り寄せました。


「ひっく・・・ご主人様大好きですーーー」

「泣くか喜ぶかどっちかにしろ。けど、かわりに・・・」

「かわりに・・・?」

「俺への呼び方は変えろ。これは絶対だ」


えっ・・・と固まるハヤトにコレだけは譲れないと詰め寄るリボーン。
首輪の美少女にご主人様発言。そんな事をされた日にはリボーンの社会的地位は風前の灯です。

その後、出かけるまでに「ご主人様」から「リボーン様」になり。最終的に「リボーンさん」と呼ばせるまでに更なる労力を使ったのはいうまでもありません。

■(7)おでかけすることにしました。■

「うわぁぁ・・・・」

「ほら、早く行くぞ」

「きゅー!待ってください、ごしゅじ・・・じゃなかったリボーンさん!」


ハヤトは数歩離れた場所で呼ぶリボーンに気付くと慌ててその後を追いかけました。しかし、一歩二歩と歩くとハヤトはまた立ち止まり再びりボーンの距離は開きます。
その度に呼ばれて走って追いつき、また少し歩くと立ち止まり以下略。マンションを出てから数十分。まだ僅かしか歩いていないのにコレを何度繰り返したか分かりません。


「ハヤト・・・・」

「は、はい!今行きます」

「お前は黙ってついてくることも出来ないのか・・・」


呆れながら言われてハヤトはしゅんと落ち込みます。大好きなご主人様といるのは大好きです。家の中にいたときならどんなときでもその後をくっついて歩きました。


「でも・・・珍しいものばっかりで・・・」


そう、今は始めてみる外の世界。ご主人様は大好きだけど、それと同じくらい魅力的なものが道には溢れているのです。ハヤトはいつもと違う景色や視界、そして始めてみる物に興味を惹かれうずうずしていました。


「は!リボーンさん、あれはなんですか?」

「あれは風船だ。店の宣伝に配ってるみたいだな」

「ふーせん、ですか?すごいです!羽が無いのにフワフワとんでます」

「・・・ほしいのか?」

「え?えええっと・・・あう・・・・・ちょっと・・・気になります」

「じゃ、待ってろ」


リボーンはそう言うと風船を配っている店員に声をかけました。そしてハヤトを手招きで呼ぶと色を選ばせます。


「わぁ〜・・・綺麗ですね。本当に貰って良いんですか?」

「タダで配ってるんだから遠慮するな。早く選べ」

「は、はい。じゃあ、この色をください」


青い色の風船を指差すと店員は笑顔でハヤトの手首に風船の紐をくくりつけました。ハヤトは自分の腕に繋がる風船と紐を何度も見比べながら興奮気味にリボーンに何度も頭を下げます。


「ありがとうございます!ありがとうございます!!」

「礼は一度で良いから落ち着け」

「でもでもハヤトは凄い嬉しいんです・・・・ご主人様、本当に有難うございました!」


ピキ。
音を立ててその場の温度が急激に下がりました。
笑顔を固まらせる店員に、周りにむらがる他の客も動きを止めます。


「ハヤト・・・」


はぁ〜・・・と盛大に溜め息をつくと、リボーンはハヤトの手を取って歩き出しました。


「はう!急にどうしたんですか、ご主人様?」

「・・・まだ言うか」


無意識にハヤトの口に手を当てようかと考えましたがリボーンは頭を振ってそれを止めました。それはそれで別の犯罪の場面のようです。


「え?ハヤト何か変なことしちゃいました・・・?」

「呼び方・・・」

「はい?」

「俺の呼び方戻ってる・・・」

「え」


リボーンに言われてハヤトは記憶をさかのぼらせます。今さっき。そして風船を貰った後。自分はご主人様の事をなんと呼んでいたっけ・・・・。


「・・・・・・・ぁ」

「・・・ハヤト?」

「ああああああああああああああああああああああああああああああああ」


絶叫して自分の頭を抱えるとハヤトはその場に座り込んでしまいました。頭を膝につけて今にも泣き出しそうな様子にリボーンは気が気ではありません。


「ハヤト・・・おい」

「あう〜ごめんなさいご主人様!ハヤトはご主人様のご期待にもこたえられないダメな仔です!ダメダメなペットなんですーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!」


わーんと大声で泣き出したハヤトにリボーンは今度は迷うことなく口元を手で押さえつけました。一人と一羽の周りには通りすがりの人たちが興味深げにジロジロと見ていますがもう外面なんか気にしてられません。これ以上ハヤトに何かをしゃべらせるほうが危険です。


「hせうhfgまdじゃmdしおあうえgm!!!!」


口をリボーンに押さえつけられながらもハヤトはまだ何かをいっていますが、それを無視してリボーンは走ります。小脇にはハヤトを抱えて。
端から見れば完全に誘拐犯です。リボーンはもう二度とあの店を利用できないな、と思いつつ誰かが警察に通報する前に全力疾走でその場を後にしました。

■(8)ふたりはぺっとしょっぷへ■

右へ左へと回り道を繰り返すこと数時間。
ハヤトのせいであの後も幾つかのトラブルに巻き込まれながらも何とかペットショップにたどり着いたリボーンはすでに精神的にも肉体的にもボロボロになってました。


「だ、大丈夫ですか・・・」

「・・・・」


心配そうに見上げるハヤトに無言で頷くとリボーンは意を決して店の扉を開けます。つい前日、首輪を買いに来たときにはここまで疲れなかったのに・・・。今日は家からここまで来るだけで一年分の疲労を身に受けたような衝撃でした。

朝起きて、ウサギが人間の女の子になって、そしてその少女に振り回されて・・・。

昨日までだったら考えられなかった事態です。けどここに来れば答えは出るはず。ハヤトと共に店内に入るとリボーンは中を見渡しながら店長を呼びます。


「おい、ツナ。何処だ?」

「十代目、こんにちはー!ハヤトですー。ご主人様と一緒に来ましたーー」

「・・・なんだその“十代目”って?」


耳慣れない言葉に眉をひそめるとハヤトは笑顔で『このお店で一番偉い人です』と答えました。どうやらハヤトの中では「ツナ=十代目」らしいのです。意味は分かりませんがハヤトの意味不明さは今に始まったことではないのでリボーンは無視してツナをもう一度探し始めました。


「ツナー!おい、留守なのか」

「十代目ーーーどこにいるんですかーーー」

「ツナー」

「十代目ーー」


二人で店内をうろつきながら呼び続けるが答えるものはいません。


「んー十代目はお出かけでしょうか・・・?」

「留守なら留守で店を開けっ放しにするなんて無用心だな」

「ん〜・・・お姉ちゃんもいないし・・・どうしたんだろう?」

「姉・・・そういえばお前と一緒に売られていたうさぎのケージが無いな」

「そうなんです・・・それにみんなもいないし。何処行っちゃったんだろう」


キョロキョロと視線を動かすハヤト。リボーンはそんなハヤトの様子を見ながら一つの違和感に首を傾げました。ハヤトのさっきの台詞、

“みんなも何処行っちゃったんだろう”

思えばツナを探すのに夢中で気にしてせませんでしたがこのお店は静か過ぎます。それも異様なほど。答えは気付けば簡単なことでした。いまこの店にはペットショップなのに“動物”がいないのです。


「どういうことだ・・・?」


閉店するにしても昨日までそんな素振りを店長であるツナは感じさせませんでした。会話も交わしましたがそれらしい事を言われた記憶もありません。


「まさか・・・」


夜逃げ?最悪な事態が脳裏をよぎったとき店の奥からカタリ、という音が聞こえてきました。

■(9)けれどおみせはしまってました■

「・・・・」

「・・・・・zzzzzz」

「・・・・・誰だこいつ?」


音のした場所に向かった二人の目に入ってきたもの。
それはレジの下のスペースで丸くなって眠る一人の少女の姿でした。時折顔を手で擦り、むにゃむにゃと寝言を言いながら気持ちよさそうに眠る姿にハヤトは恐る恐る近づいていきます。


「・・・・誰、でしょうか?」

「さぁな。店員にしても始めてみる顔だ」

「ハヤトも始めてみる仔です・・・」


紺色の髪に透き通るような肌。すらりとした細身の体に幼さの残る顔。瞳は眠っているため閉じられていましたが、もう一つの瞳は海賊がつけるような真っ黒な眼帯で覆われていました。ハヤトと違うタイプではありますがこの少女も紛れも無い美少女です。


「しかし、なんでこんなところで寝てるんだ・・・おい起きろ」

「ん・・・うに・・・ゃ・・・・」

「そんなところで寝てると風邪ひくぞ」


リボーンに身をゆすられ少女はゆっくりと瞳を開けました。まだ眠たそうな瞳を数回擦り潜り込んでいたレジの下から出てくると自分を見つめているハヤトとリボーンの顔を見比べます。


「誰・・・ボスじゃないよね・・・どう見ても」

「お前こそ、誰だ。ここの店員か?」

「否。我が名はクローム。クローム・髑髏」

「そうか。俺はリボーンだ」

「ハヤトです」

「リボーン・・・ハヤトは知ってるよ。でも会うのは初めてだよね。よろしく」

「う、うん」


じーっと見てくるクロームに焦りながらハヤトは手を差し伸べました。握手、のつもりだったのですがクロームは掌を見てくるだけで自分の手を重ねてくることはありません。
その代わりに自分の顔を近づけるとクロームは自分の鼻をハヤトの鼻にちょんとくっつけました。


「あわぃjファ不f灰じゃじwjmふぁぽs!!!???」


突然の行為に身を離すとハヤトはご主人様の背中に隠れました。ビックリしすぎてパニックになってしまったようです。プルプルと小さく震えながらハヤトはリボーンの服の裾をぎゅっと握りました。


「クローム、今のはなんだ・・・?」

「挨拶」

「そうか」


淡々と表情を変えずに呟く少女にリボーンは呆れながらハヤトを頭を撫でて落ち着かせます。帽子越しにですが中にしまっているウサ耳が元気なく垂れ下がっているようです。


「それでクローム、ツナを知らないか?」

「ツナ・・・ボスのこと?」

「まぁ多分、同じ人物だ」

「なら、今日は帰ってこない」

「・・・そうか」


クロームの言葉にがっくりとリボーンは肩を落とします。どうやら明日もう一度来なければいけないみたいです。今日ここに来るまでにあった苦労を考えると流石のリボーンも落ち込まずにはいられませんでした。


「あー元気出してください、ご主人様!」

「・・・・・・・・」

「ご主人様が元気ないとハヤトも元気なくなっちゃいます!!」


さっきまで逆に慰めてもらってたのが嘘のように今度はハヤトがリボーンを慰めます。いじらしいハヤトの姿は癒されるものがありましたが、苦労の原因がハヤトである事を思うとなんとも複雑な気分のご主人様でした。

■(10)そしてもうひとつのおはなし■

あの後、買い物をしてお家に帰った一人と一羽。ご主人様の買った大荷物の中には女性用の洋服や下着が詰め込まれていました。
いつうさぎの姿に戻れるのか。そもそも直ぐに戻すことができるのか。また明日もツナに会えなかったら。いくつかのパターンを考えて買ったハヤト用の洋服たちです。


「ハヤトはこの服のままでよかっったんですよ・・・?」

「馬鹿を言うな。出かけるとき一緒にいる俺の事を考えろ」

「はぁ・・・?」


家に帰ってきたので帽子をはずしたハヤトはウサギの耳をピクピク動かしながらご主人様の言葉に耳を傾けます。


「今日、ハヤトと一緒にいて恥ずかしかったんですか?」

「そうとも言えるが、そうじゃない」

「・・・・ん〜ご主人様の言葉は難しいです」

「うさぎのお前には難しいかもな」

「はい、うさぎのハヤトには難しいです」


皮肉でいった言葉に素直に頷くハヤトにリボーンは思わず噴出しました。それを見てハヤトは嬉しそうにリボーンに近寄って抱きつきます。


「きゅーー!ご主人様が笑ってます」

「笑っていると言うか、半分馬鹿にされてるんだぞお前・・・・?」

「きゅ?」

「いや、分からないならいい」


無邪気に見上げるハヤトの頭をポンポンと撫でるとリボーンはまた笑みを浮かべました。
うさぎから人間になったハヤト。これから考えなければいけないことは一杯あるし教えていかなければいけないこともあるでしょう。


「まぁ、少しずつお前も覚えていけば良いさ」

「はい?」

「一般常識とか、色々人間になったからには覚えなければいけないことをおしえとかないとな、って話だ」

「はい。ご主人様が言うなら頑張って覚えます」

「俺も明日から付きっ切りで教えていくから覚悟しとけよ」


俺の授業は厳しいぞ。そう言うリボーンにハヤトは顔を摺り寄せて笑いました。


「大好きなご主人様のためなら俺、何でも出来ますよ」


そう小さく呟きながら・・・。

ある日、ある時、ある所での話。
リボーンの家に一羽のうさぎがおりました。
銀の毛並みと緑色の瞳の綺麗なうさぎです。
しかしこのうさぎ、不思議なことになんと人間の女の子になってしまったのです。

このお話は我らがリボーンさん(2●才)と一羽の不思議なうさぎの物語。
そして二人の癒しと救済と再会を約束する物語。

不思議な二人のお話はこうして始まりまったのです。







【某所にて】

「ボス、お帰りなさい」

「あははは・・・遅くなっちゃった。急に留守番頼んでゴメンね、クローム」

「別に暇だから良いよ。じゃあ私、骸様のところに帰るね」

「うん、今日は本当に有難う。気をつけてね」

「・・・・・・・あ、そういえば」

「どうしたの?」

「今日ね、ハヤトが来たの」
「ハヤトが・・・へー・・・思ったより早かったな」

「ねぇ、ボス。ハヤトもやっぱり・・・」

「クロームの思ってる通りだよ。・・・・けど、これからどうなるかな」

「ボス・・・?」

「ふふふ・・・まぁこれからはお楽しみってことで。
ほら早く帰らないと君の・・・・・・・が心配するよ」

「あ、うん。そうだった。・・・・それじゃあ、またね」

「じゃあね」



(つづく)


長々読んでくださって有難うございました。
このお話は捏造館の熊侍さんとのメールとのやり取りで生まれた新キャラ獄うさぎの序章となるお話です!本当は途中のギャグから書こうと思ったのですがやっぱり導入がないとなぁ・・・と思ってたらこんなに長く・・・。短くまとめるきだったんだけど、あれれ???

それではここまでお付き合いくださり有難うございました。
獄うさぎは使用許可を下さった熊侍さんに無理やり捧げさせていただきます!


++++++++++

捧げられちゃったー!!!(笑)
はいどうも熊侍です! 獄うさぎの可愛さにノックアウト寸前です!!

最初はただのうさぎハヤトとその飼い主リボ様とのらぶらぶほのぼの生活だったのに熊が暴走して「獄うさぎはお湯を浴びて人間になれば良い!」と言ってしまったのを筆頭になにやらとんでもないことになっていったのですが見事に萌えの名の下に収めきれて下さいましたヒビキ様に拍手を送ります! ぱちぱちぱち!!!

「ハヤトはリボーンさんの手からじゃないと絶対ご飯食べないの! 常にハヤトはご主人様に構って貰いたいの!!」とか「ハヤトは首輪を絶対外したがらないの! リボ様との繋がりだから!!」とかあったま痛い妄想しか出さなかったというのに頑張ってまとめて下さったヒビキ様。

続きがこれ以上なくこれ以上なく気になりながら獄うさプロローグありがとうございました!!!


そんなヒビキ様のサイトは こちら ですよー! かぁいい女の子ハヤトに萌え萌えなのですよ☆