ボンゴレの施設には大浴場がある。
その大浴場に、一人の女性が浸かっていた。
ボンゴレ10代目の右腕、嵐の守護者、獄寺隼人その人である。
貸し切り状態の風呂を満喫していると、誰かが入ってきた。
子供のように小さな影。
リボーンその人である。
「ん? 獄寺か」
「リボーンさん。お先に頂いてます」
リボーンも湯船に入り、獄寺の隣へ向かう。
そして獄寺の裸体をじっと見る。
「な…なんですか」
「いや、いい身体してんなと思ってな」
「はあ…ありがとうございます…?」
おもむろにリボーンが獄寺の乳を掴み、揉み出した。
「!?」
固まる獄寺。リボーンは真顔で獄寺の乳を揉み続ける。
「り、リボーン、さん、ななな、何を…っ」
「うむ。あまりにでかい乳だからな。前から揉んでみたかったんだ」
「なら姉貴の乳でも揉んでて下さい!!」
「ビアンキのはもう揉み尽くした」
「!?」
先程とは別の意味で固まる獄寺。
「と言いますか何故そんなに乳に固執するんですか…」
「何を言う」
リボーンが立ち上がり、獄寺の前で仁王立ちする。リボーンの裸体が露になる。
「見ろ。このぺったんを」
リボーンの言う通り、その裸体はぺったんだった。
「もうじき10歳になるというのに、まだオレはこんな身体だ」
「いえ…その年齢でしたらそういう体系が普通だと思いますけど…」
「お前がそれを言うのか」
リボーンがまた獄寺の乳を掴む。獄寺は怯む。
「オレは知ってるんだぞ…」
「な、何をですか…ていうか何かある度にオレの乳を掴むのやめてくれませんか」
獄寺の抗議は無視し、リボーンは続ける。
「お前…オレと同い年ぐらいの頃、既に乳が張っていたそうだな」
「な…何故その事を」
「乳の張った子供がマフィアになりたがっているとスラム街で割りと有名だったぞ」
「うわ! はずかしっ」
「変態ロリコンに変な事されなくて良かったな」
「まあ…そうですね……」
「それはともかくそんなお前がオレの体系が普通とかよく言えたもんだな」
「いえ、オレの場合は成長が早かったと言いますか…あの時既に二次成長始まってましたし。リボーンさんまだでしょう?」
「まだだな」
「それですそれ。二次成長が始まったらもうあっという間ですよ」
「あっという間か」
「ええ」
ですから乳から手を離して下さい。
そう懇願する獄寺だが、非常にもリボーンは獄寺の乳をもみ続ける。
「なんでですか!」
「好きな奴の乳を揉みたいと思うのは当然だろ」
「オレ達は女同士でしょう!!」
「困ったことにそうなんだ…ああ、何故オレは女なんだ。オレが男だったら速攻獄寺を恋人にしているのに」
「…光栄です」
「いや、もう同性でもいい。獄寺、オレと付き合ってくれ…!!」
「落ち着いて下さいリボーンさん」
「オレは十分落ち着いている。恋愛に男も女もあるか。オレは獄寺が好きだ…!!」
言って獄寺に抱きつくリボーン。その様子は恋人達の包容というよりは子供が母親に駄々を捏ねているようにしか見えない。
「…オレもう上がりますね」
「待ってくれ獄寺!! オレの何がいけないんだ!!」
「性別と年の差ですかね…」
「どうしようもねえ!!」
この後、マーモンに幻術で外見を変えてもらおうか真剣に悩むリボーンが浴槽に浮いてる姿がクロームによって発見されるのだった。
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「考えすぎて湯あたりしてしまったぜ」