全てが終わった頃には、あんなに高かった日も落ちていた。


…いや、正確には昼過ぎには終わったはずなんだ。



メールで喉のことを知った姉貴がすっ飛んできて、オレに抱きついてさえこなければ。



おかげでオレは数時間動けなくなり、今に至る。


………正直喉よりも姉貴の方をなんとかしてぇ…



腹をさすりつつ、携帯を開けばメールが来ていた。日本にいる笹川とハルからだった。そういえばついでにと連絡してたか。


…リボーンさんからの連絡はないな……いや、いいけど。いつもあるわけじゃないけど。こっちも連絡してないけど。けど。



「…なに膨れ面してんだ? 隼人」


うるさい黙れ。



つかシャマルいつの間に。



「お前が女にてーに携帯弄ってる間に。それより、ボンゴレ坊主から許可出たんだって?」


そ。いつ行ってもいいって。



頷いてそう答えれば、シャマルはやや呆れたかのようにため息を吐いた。



「あいつは相変わらず隼人にベタ甘だな…」


馬鹿野郎10代目は誰にだって優しいんだよ。



シャマルは「はいはい」と言って、乱暴にオレの頭をぐしゃりと撫でる。手で払う。子供扱いすんな。



「こっちの手続きも済んだから、明日には出るからな。隼人」


おう。



シャマルが退室して、部屋にオレ一人になる。


明かりもシャマルが消して、辺りは真っ暗で。携帯の液晶だけが部屋を照らす光源となっている。



………。



オレは履歴からリボーンさんの名前を出して。



……………。



けれど、結局そのまま何もせずに携帯を閉じて。目蓋も閉じた。





・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

リボーンさん。

なんだかこっちは、とんとん拍子に物事が進んでいきます。