「……………」


「どうした隼人。いつまで携帯握り締めてるんだ? もう通話は切れてるだろ」


「……………」


「隼人?」


「シャマル………」



オレは何とか声を振り絞って、それだけ言う。



「?」


「リボーンさん…帰ってきたら、一緒に何処か出掛けようって…」



自分で言って、赤面してしまう。


うわああああああ…! 嬉しいんですがっ! リボーンさん!!!



「…ああ、惚気か。ご馳走様」


おうよ。召し上がれ。



「それにしてもよく声出さなかったな。思わず喋っちまうってのを予想してたんだが」



いや、オレもそれは少し思ったんだけど。


…数ヶ月振りのリボーンさんの声聞いたらもう色々ぶっ飛んじまって、てんぱって逆に喋れなかった。と言うべきか…



リボーンさんの声…破壊力ありすぎだろ………


あんなに低い声で! あんなに優しい声出されたら!


やばいやばいやばいやばい…死ぬ。嬉し死ぬ。



「…リボーンが帰ってくるまでには落ち着けよ」


無理かも。



「あと、お前の声ももう大分安定したからもうボンゴレに戻っていいぞ。荷物纏めとけ」


おうよ。



それだけ言うとシャマルはとっとと退室した。ああ、くそ、シャマルてめぇもう少しオレの話を聞いていけ! 聞きたくないから出てったんだろうけどっ!!



―――。


…あー…


ぼふっと、ベッドに横たわる。



…リボーンさん…


もうすぐ…会えるんですね。


会える日が。今からとても楽しみです。



それにしても…リボーンさん。本当に優しい声だったな…


数ヶ月振りに聞いて。しみじみと身に沁みた。





・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

リボーンさん。

やっぱりオレには、あなたが必要です。