血が一瞬で沸騰したかのような、あるいは凍りついたかのような気分だった。



それはボンゴレに戻る中道で。


風に乗って、血の臭いが飛んできた。


不審に思い、その方へと向かってみれば。



………銀の髪を持つ"誰か"が、何者かに襲われていた。



オレは銃で"誰か"に跨り、何か鋭利な物を何度も"誰か"に突き刺している男を撃って沈黙させた。


そして"誰か"のもとへと急いだ。


誰かとは、誰だ。



獄寺だ。



「獄寺!!」


オレは血塗れの獄寺に声を掛ける。薄く、力無く、それでも目蓋は開いてくれた。



「………」



獄寺の口が、開く。





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何が、オレがお前を守るだ。馬鹿野郎。