眼が醒めると、視界に入るは見慣れた天井。
オレの部屋だ。リボーンさんは…いない。
オレの身は寝間着を纏っていて。シーツも綺麗で。
夢…だったのだろうか。
今までの、すべて。
それは…なんだか、なんというか、オレは一体何という夢を……
「起きたか?」
「―――リボーンさん?」
リボーンさんが現れた。
オレは身を起そうとして。
途端に襲う腹部の痛みに、オレは寝具から転げ落ちた。
リボーンさんが駆け寄る。
「こらこら、無理に動くんじゃない。…寝ていろ」
リボーンさんがオレを抱き上げ、寝具へと戻す。
オレに触れる手、見つめる視線は優しく。
…えっと、
これは…先程のは…夢ではないと……そういうことでいいのだろうか。
リボーンさんと深いキスをしたことも。
リボーンさんと長く触れあったことも。
リボーンさんと…一つになったことも。
「リボーンさん…」
「後始末はしといたが、どこか不備はないか?」
後始末…
このシーツも、オレの寝間着も…いや、そも行為をしたということは、身体に付いた体液も…リボーンさんが…
「す、すみません」
「ん?」
「オレ、リボーンさんにばかり負担を……」
「何言ってんだ。一番大変だったのはお前だろ」
リボーンさんは優しくオレを撫でる。
…気持ちいい。
リボーンさんはオレのすぐ傍に横になり、オレを抱きしめる。
リボーンさんのぬくもりに、香りに包まれる。
安心する。
オレもリボーンさんを抱きしめ返し。
唇に、唇を重ねた。
それはいつも通りの、触れるだけのキス。
それはいつもとは違う、少し長いキス。
オレは愛しい人に頬擦りし、その胸の中で眠りに落ちた。
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