オレは主務室で黙々と仕事をする。


優秀な右腕も、その恋人もいないからいつもの何倍も忙しい。





でも、頑張らなきゃね。


オレはボンゴレ10代目だから。





パソコンのモニターに眼を移す。


そこには骸が獄寺くんで楽しんでいる姿。


獄寺くんは骸に言葉で心を追い詰められ、道具で身体をいたぶられ、肉棒で貫かれ、欲望を吐き出されている。


無理やり身体をいじられる屈辱を与えられている。





流す涙は誰を思ってのものなのか。


そんなの決まっている。





『………っ、…』





獄寺くんの口元が、僅かに動いた。


言葉にもなってなかったけど、オレにはなんと紡いだのか分かる。


獄寺くんは遠い地にいる恋人の名を、唇だけで囁いたのだ。





昼は骸にもてあそばれ、夜はオレも混ざって入り乱れる。


獄寺くんの身体は、日に日に、少しずつ男に慣れされていった。





なんて可哀想な、獄寺くん。


なんて愛らしい、獄寺くん。





…さて、そろそろ参加人数を増やそうかな。


誰にしよう。


自然と思い浮かぶのは、長い付き合いの守護者のメンバーたち。


山本は…駄目だ。獄寺くんが壊れるまでどころか、壊れても犯しつくすだろう。


雲雀さんに言おうものなら、まず殺される。雲雀さんは獄寺くんとリボーンの仲を祝福しているから。





…獄寺くんのこと、好きなくせにね。





お兄さんには彼女がいるし…まあ、獄寺くんに目覚めさせるのは悪くないけど……まだ早いかな。


クロームには刺激が強すぎる。そもそも、彼女も雲雀さんと同じく二人の仲を心から祝福しているのだ。





なら…残るは…





そう思っていると―――ノック音。


入ってきた人物を見て。


オレは笑顔で―――獄寺くんを兄のように慕っているランボを迎えた。





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