リボーンさんからの定期連絡が来ないらしい。
と、お見舞いに来てくれた10代目が教えてくれた。
10代目はオレの方に連絡が、と思ったみたいだけど。残念ながらオレの方にも何も来ていない。
てか、未だにオレに来たリボーンさんからの最後の連絡はあの謝罪文だったりする。
…リボーンさん、基本任務中はオレに何も言ってこないんだよな…日本にいたときはそうでもなかったけど、イタリアに渡ってからそうなった。
だからあの謝罪文は、逆にレアというか。
ともあれ、リボーンさんからの連絡が途絶えたらしい。
「……………」
オレはいつしか、一人の部屋の中で携帯を取り出してくるくる回していた。
折りたたみ式のそれを開けては、閉め。開けては、閉め。
リボーンさんへの番号を、呼び出しては、消し。呼び出しては、消し。
「……………」
「…なにやってんだ、お前は」
伸びてきた手に、携帯を取られる。
見上げれば、いつの間に部屋まで入ってきたのか。そこにはシャマルが。
「シャ…マル…」
治ってきた声でそう言えば、シャマルは携帯の画面を見て。
「リボーンが心配なのか?」
「………」
俯くオレに、シャマルが頭を掻く。
「なら、電話してみるか?」
そのつもりで携帯いじってたんだろ、と言われ。オレは黙る。
「………お前が掛けないなら、オレが掛けるぞ?」
と言われ。半ば脅され。オレは―――
1.シャマルを止める。
2.シャマルを止めない。